夏の夜に咲いた花
あきれ声の亜美にあたしはハッとして、蓮くんの胸に腕をついて離れた。


「しょうがねぇじゃん。梓さんに失礼なこと言うし、信じねぇし」

「失礼なこと言われたのはあたしもなんですけど?」


「姉貴は別にいいよ」

「うわっ。……あず、別れな、こんな男」

「ちょっ、何言い出すんだよ!?」


「亜美……」
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