夏の夜に咲いた花
あたしの頭の中の“蓮くん”と、今目の前にいる“蓮くん”は、どうやっても一致しない。


だって蓮くんはさらさらの黒髪で、くりくりの大きな目で、亜美と並ぶと“姉妹”みたいで。



あたしの中の蓮くんは、そこで止まってたから。



「最後に会ったのって……姉貴達が小学生の時だろ、確か」

「そうだっけ?」
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