夏の夜に咲いた花
年下の男の子
「まっさか蓮くんだったとはねー」
「驚いた?」
やっと初日の仕事が全部終わって、あたし達は部屋で缶ビールを開けていた。
ちなみに、あたしと亜美は一緒の部屋で、蓮くんは隣りの部屋だ。
「驚いたなんてもんじゃないし」
「そんなにかわったかなぁ?」
「亜美は毎日見てるから気づかないんだよ。あたし、街ですれ違ったって気づかない自信あるし」
「どんな自信よ」