夏の夜に咲いた花
いくら夏とはいえ、避暑地の夜はぐんと気温が下がる。

キャミにショーパンじゃさすがに肌寒い。



「もう寝なよ。明日も早いし、風邪引くよ」

「蓮くんもね。おやすみ」

「おやすみ」


窓を閉めて中に入ると、隣りからも窓を閉める音が小さく聞こえた。



どんどんあたしの知らない蓮くんを知る。


その度に小学生の蓮くんも出てきて、あたしはなんだか複雑な気持ちになった。
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