夏の夜に咲いた花

「梓って、次の恋とか考えてないの?」

「ぶはっ!!」


「……汚いなぁ、もう」



1日の仕事を終えて晩酌中。


亜美の唐突な言葉に、あたしは飲んでいたビールを豪快に吹き出した。



「なっ、だっていきなりヘンなこと言い出すからっ……」


咳きこみながら抗議するあたしの声を聞き流しながら亜美はテーブルを拭いた。



「で? どうなの?」
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