夏の夜に咲いた花
食堂に入ってきた男性達の中に、確かに青木さんがいた。


部屋ごとにテーブルが決まっているけど、二部屋取っている彼らのテーブルはひとつの大きなテーブルにしてある。



「梓は青木さん達に運んで」

「ちょっ、なんであたしが……」

「あたしは黒田さん達のところへ運ぶから」

「……」


ウインクをしてお皿を持った亜美を見て、あたしは小さくため息をついた。



……亜美の恋路を手伝うと思えばいっか。
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