夏の夜に咲いた花
「いいじゃん、飲むくらい。それに梓が好きな年上だし、いい人そうだしさ」
「でも……」
「出会いは大切にしないと。ねっ?」
「……」
亜美は一度言い出したら聞かないところがある。
うきうきしたオーラを漂わせて黒田さん達のテーブルに戻る亜美の後ろ姿を、あたしはため息を混じらせて見ていた。
「でも……」
「出会いは大切にしないと。ねっ?」
「……」
亜美は一度言い出したら聞かないところがある。
うきうきしたオーラを漂わせて黒田さん達のテーブルに戻る亜美の後ろ姿を、あたしはため息を混じらせて見ていた。