夏の夜に咲いた花
「梓、ちょっとー」

その時、オーナーに呼ばれた亜美が戻ってきてあたしを呼んだ。


「あ、ご、ごめんなさいっ」

あたしは返事をしないまま、慌ててソファから立ち上がった。




「……おじゃまだった?」

「そんなことないしっ」


亜美のそばに走っていくとこそっと耳打ちしてきたから、あたしは思わず亜美の腕を叩いた。
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