夏の夜に咲いた花
今日、蓮くんとは朝食を一緒に食べたきりで、顔を合わせることはあっても話をすることはなかった。



「──あっち、だっけ?」

「あ、うん。あたし達じゃ届かなくて……」


蓮くんは脚立を使って奥のほうを探し始めた。


あたしももう一度確認しようと、手の届く範囲を探し始めた。




「──タイプなの? ああいうの」
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