夏の夜に咲いた花
「え?」
ガサガサとした音の間に蓮くんの声がした。
「姉貴が、梓さんは大人の男が好きなんだって言ってた」
「ちょっ、亜美ってば……!」
蓮くんにまでそんなこと言わなくてもいいじゃん!
「どうなの?」
「どう、って……」
蓮くんはそうやって尋ねてくるけど、こっちに背中を向けたままだから表情が見えない。
声からも感情を読み取れない。
ガサガサとした音の間に蓮くんの声がした。
「姉貴が、梓さんは大人の男が好きなんだって言ってた」
「ちょっ、亜美ってば……!」
蓮くんにまでそんなこと言わなくてもいいじゃん!
「どうなの?」
「どう、って……」
蓮くんはそうやって尋ねてくるけど、こっちに背中を向けたままだから表情が見えない。
声からも感情を読み取れない。