夏の夜に咲いた花
「れ、蓮くんこそ、どういう子が好きなの? 学校でもモテたりするんでしょ?」

「オレが梓さんに聞いてるの」


「……っ」


振り返った蓮くんは、すごく真剣な表情をしていた。


真っ直ぐにあたしを見つめるその目に、あたしは吸い込まれそうだった。


脚立から下りた蓮くんがあたしに向かって歩いてくる。
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