夏の夜に咲いた花
食後のコーヒーを出した時、青木さんが名刺を差し出してきた。

裏向きで渡されたそれには、手書きで番号とアドレスが……。


「あ……帰る前に、お時間もらってもいいですか?」

「……ここじゃ出来ない話?」

「……」



あたしは曖昧な表情しかできなかった。
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