夏の夜に咲いた花
「え……」

「まぁ、女子大生と飲めたのは楽しい思い出だな。とりあえずこれは受け取ってよ。帰ってからも何かあったら相談くらい乗るし」


青木さんはそう言うと、あたしのエプロンのポケットに名刺を押し込んだ。


「あっ、ちょっ……!」

「お世話になりました」


あたふたするあたしを残して、青木さんは食堂を出て行った。



「どーしよー……」
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