夏の夜に咲いた花

外の掃除が終わって中に入った時、蓮くんにぴったりくっついている女の子がいた。


──あの子が……。



「あ、梓さん。休憩?」

「うん。一区切りついたから」

「……蓮くーん、誰?」


自分の腕を絡めようとする女の子。

それをさり気なくかわそうとする蓮くん。


……彼女、じゃないのかな?
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