夏の夜に咲いた花
「姉貴の友達」

「大学生?」

「あぁ」


「じゃあ……クスッ」


なに、その笑い。


彼女があたしを見る目は完全に見下していた。


“なんだ、オバサンじゃん”

“あたしのほうが勝ってるじゃん”



「……あたし行くから」

「さよーならー」


彼女は蓮くんのこと好きだけど、蓮くんはそうでもないのかな。



あたしは顔に出る前に休憩室に向かった。
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