都合のいい私
『だってアヤたち別れたんでしょ?
何があったのかはわからないけどアヤに聞かないで家に入れるのは嫌だと思うし
アヤ寝てたから具合悪くて寝てるからって断ったの』


『え?でもいるって…』


『うん。そしたら起きるまで待ってますってずっと外にいるの』


『ずっと?』


『そう。何回か外覗いたんだけどまだいるよ
だからアヤに大事な用事あるんじゃないかと思ってね』


『…………』


『どうする?家に入ってもらう?』


『……とりあえず電話してみる』


お母さんはそれを聞くと「そうしてあげて」と言って私の部屋を出ていった
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