都合のいい私
『最近セイジ付き合い悪いけどね』


苦笑いをしながら白石さんがそう言う理由を私は知ってる


『……あ―ミカもです』


あんなに「白石さん、白石さん」と言っていたミカが


新入生歓迎会の直後セイさんと付き合う事になったから





『セイと付き合う事になったんだ』


飲んだ次の日、いつのまにかセイジさんを「セイ」と呼んでいたミカは


少し顔を赤らめて恥ずかしそうに笑った


そんなミカが羨ましかった
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