都合のいい私
私は幸せだった


リョウと一緒にいると


愛されてるって素直に思えたから


本当に毎日が幸せで


私の時間は全部リョウのためにあるみたいだった


毎日声を聞いても


毎日会っていても


全然足りなくて


何をしていてもリョウの事ばかり


こんな気持ちはもちろん初めてだけど


知らないうちに


私の世界はどんどん狭く小さくなっていて


周りが見えなくなってる事に気がついてなかった


何よりもリョウを優先して


誰よりもリョウの事を考えてーー……








でも付き合って半年後


リョウの事を考えて


クリスマスプレゼントを買いたくて始めたバイトで


私は自分の世界の狭さを知った
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