都合のいい私
リョウの方を見ながら歩く私に気がついたのは


やっぱり白石さんで


『アヤちゃん大丈夫?』


そう心配してくれる





『…大丈夫です』


『じゃあ行こう?』


『はい』


そう返事をして私はリョウから視線を逸らした


そしてそのままみんなと居酒屋に向かう


だって私がリョウの所に行く理由を説明出来ないから


リョウが秘密にしてと言ったせいで


私たちの溝はまたどんどん深くなるんだ
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