都合のいい私
『今は嫌いってはっきり言えないけど、忘れたいって思ってるのは本当なの。
……こんなふうに言うのずるいかもしれないけどね、昨日ユウタと話してユウタといれば忘れられるかもしれないって思った
でもあれから色々考えたらそれってずるい考えだしユウタを傷つけるって事なんじゃないかって思って…』


『アヤちゃんはどうしたいの?』


『え?』


『元カレを忘れたいって少しは思っててさ、俺といれば忘れられるかもって思うのはわかった
それで?』


『好きじゃないのに付き合うなんてやっぱりユウタに悪いなって……』


『それでもいいって言ったの俺だよ』


『うん』
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