都合のいい私
『なんで笑ってるの?』


『ごめんね?なんかユウタっぽいなって』


『俺っぽい?』


『うん。ユウタって私の中でそんなイメージ
普通は女の子の方が毎日会いたい!とか毎日電話したい!とかなるじゃない?
でもユウタもそうだろうなって思ってた』


『そういうの嫌?』


そう聞くユウタは何故かすごく不安そうな声を出す


『え?』


『だってアヤちゃん俺の事好きな訳じゃないし
そこまでされるのは嫌?』


そんな風に言われたら


私すごいひどい事してるって思ってしまう


確かに私はユウタが好きな訳じゃない


でも付き合うって決めたのに


ユウタをそんな気持ちにさせるのは


すごく心が痛む
< 291 / 433 >

この作品をシェア

pagetop