都合のいい私
『え?』


白石さんが驚くのは当たり前


好きじゃないって聞けば


なんで付き合ってるんだって思うはず





私は残りのビールを流し込んでタバコに火をつけた


『私……ひどい事してるんです』


『ちょっと待って、それ早川知ってる?』


『はい。……ユウタがそれでもいいからって』


ひどいって言いながらここでユウタが言ったと話す私は


やっぱりどこかずるいと思う
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