都合のいい私
『…落ち込んでないなら今日なんで電話なんかしてきたの……?』


『え?なんとなく。アヤに会いたいなって。
嫌なら断れば良かったのに、アヤだって俺に会いたかったんじゃないの?』


意地悪な顔でそう言って


私の背中に手を回してくる


『ちょっとやめて!』


『なんで?』


『なんでって……私彼氏いる』


私の言葉にリョウは少し笑って「その彼氏との約束断って俺と会ってるの誰だよ」って言いながら


私を自分の方に引き寄せる


『結局アヤだって俺とヤりたいって事だよ』


そう言ってされたキスは


私の大好きなリョウのキス


拒めたはずなのに


どんどん深くなるキスに夢中になって


何も考えられなくなる
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