都合のいい私
『やったぁ!またアヤと同じクラス♪』


『ほんとだ!』


新しい教室に向かう途中でリカはいつものように聞いてくる


『それで、リョウ君とは?』


『遊んでるよ』


『それで?』


『それで?ってそれだけだよ』


『おかしいなぁ。テツヤの話しではリョウ君がアヤを好きなのは確実なのに…』


テツヤ君とリカは私とリョウを会わせてから


時々私とリョウの話しで盛り上がってるらしい


『もう友達にしか見えないのかな…』


自分で言いながら少し悲しくなる


『アヤはそれでいいの?』


『……うーん。どうなんだろ』





リョウと一緒にいるのは楽しい


だってリョウの隣はすごく居心地がいいから


でも不安になる


言葉のない私たちはただの友達だから……
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