ねぇ、満月。



そう思うと両手に力が入り、
ぎゅっと抱きしめた。


「都賀くん…苦しいって…」


それでも俺は満月を
離さなかった。


「満月と一緒にいたいから。
満月を離したくないから。
満月は同じ気持ち
じゃないのか?」



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