ねぇ、満月。



「知ってるんだよ!
お前、隠れて聞いてたんだろ?」


この言葉に沢谷は動揺していたこと。


「このことを誰にも
言うんじゃねぇぞ!!
もし、喋ったりなんかしたら…」


俺はカッターを取り出し、
壁におもいっきり刺した。


「お前の命はねぇからな!」


沢谷はなかなか返事をしない。


顔が真っ青になっていた。


「…わ、分か……た」


沢谷の声は無理矢理喉から
絞り出したかのようだった。



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