ねぇ、満月。



私は今まであったこと
都賀くんに話すことを決めた。


「実は――」


都賀くんは何も言わず、
最後まで私の話を聞いてくれた。


「…辛かったんだな」


都賀くんはそう言って
私の頭を撫でた。



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