ねぇ、満月。



「放してっ!!」


私は思いっきり都賀くんの手を
振りほどいた。


「満月は俺から逃げるんだね?
なら、逃げられないように
しないとね………」


都賀くんは正気じゃなかった。


都賀くんは台所に行くと
手にナイフが握られていた。


「いやあっ!!!」


殺される!!


そう思った私は靴も履かず、
外へと逃げ出した。



< 187 / 203 >

この作品をシェア

pagetop