ねぇ、満月。



俺は満月の血で
汚れた上着を脱ぎ捨てた。


そして、森を出る為に
歩き出した。


その時、俺は親父が言った
あの言葉を思い出した。


『麻由子は生まれ変わって
またいつか俺に会いに来て
くれるんだ……』


心臓がドキッとした。


あれは―………


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