ねぇ、満月。



「こんなんで俺に勝てると
思ってんの?」


冷ややかに男は笑う。


怖い……。


誰か……誰か助けてっ!!


私はギュッと目を瞑った。


そのとき、都賀くんの顔が頭に
浮かんだ。


「都賀くん……!!」


私は都賀くんの名前を叫んだ。



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