ねぇ、満月。



私はフラれてしまったと
そう思うとこの場から
離れたくなった。


「ご、ごめんね!
こんなこと言って…じゃあ…」


私は泣きそうなのを無理に笑って
美雪のところに戻ろうと思った。


ギュッ…


都賀くんの温かい手が
私を力強く抱きしめた。



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