君がいる街
朝からこう憂鬱だと、もう今日1日がどうでもよくなる。・・・学校に行かない訳にはいかねーけど。
来ていたスウェットを脱ぎ捨て、制服の学ランに着替える。いつも思うけど、ホントにこの襟、邪魔くさい。
適当に使うであろう教科書をカバンに詰め込んで、リビングへ。ああ、今日もヤツと顔を会わせなくちゃなんねー。
別に、嫌いって訳じゃない。飯も作ってくれるし、何だかんだで面倒見てくれてるし。
けど・・・・
「蔵、おせーぞ。俺を待たせるなんざ、上等じゃねーか。」
俺様なところが、気にくわない。