君がいる街
消えていった沖島の背中。ふぅと一つため息を溢して席につけば、ちょいちょいとつつかれる背中。
見ると、キョトンとした圭。
「何?」
「いつから、紅くんとあんな仲良くなった訳?」
「いや、自分でもよく分からん。」
ただ、驚いた。ふざけんなとか言いそうなのに。ぶっちゃけ本当は、1人が寂しかったとか?
そこまで考えて、人は見かけによらないと1人納得。
「で?」
「は?」
「碧斗って、ダレ?」
・・・・あ。