君がいる街




うわー。来ちゃったよ、普通に。何で?やっぱり昨日のコトでか?不良の友達なんて、どう接すりゃいーの。



つか、不良っつったって、俺が不良になる訳でもあるまいし。大丈夫だ、うん。これはきっと、神様のいたずらだ。



たまには、悪になって一皮むけて来い的なアレだ。






「うわー。蔵、凄い汗吹き出してるよ?」


「うるせーよ。おにぎり食べながら唾吹き出してるヤツに言われたかねーよ。」


「おにぎりじゃないもん!今日はサンドイッチだもん!」







どっちでもいーよ。お前のおやつ的な食事なんざ。




後ろから、ぷんすか怒りながらまだ軽く何か言っている圭を無視し、ちらと横目で沖島を見れば、ただじっと頬杖をついて黒板を見ていた。





基哉が教室に入って来ても、そのまんま。



何かを、待っている様子だ。



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