君がいる街
いだい、いだい、痛いっ!
地味に痛いぞ、何だコレっ!あの有名な某5歳児って、いつもこの、何とも言えぬ痛さに耐えてたのかっ!?
「基哉っ!圭が何か、言って来たのかっ!?」
「基哉のスケジュールは、犯人が分かりきってるサスペンスの推理小説なみに面白くないって、蔵が言ってましたーってな〜。」
「言ってねーよ!思ったけど言ってない!・・・いや、思ってもないけどね!」
「嘘つきには、アレだな。ジャイアントスイン・・・」
「すいませんっしたー!謝るからっ!ごめんなさいっ!許して下さいっ!」
冗談じゃない。コイツにそんなことされたら、それこそ死んでしまう。
絶対コイツは、回してる最中にあ、手滑った。みたいなこと適当に言って、窓ガラスに俺の頭をぶちあてるだろう。
ブルッと身震いをすれば、気が治まったのか、基哉がストンと俺の横に座った。