インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
とにかくさあ
いつか
終わりがくるものに
熱くなったって
しょうがないじゃん。



それだけならまだしも
その犠牲になるなんて
まっぴらごめんだっての……。



「あの~、すみません」



チッ。



まただよ。



ったく
いい加減にしろよな~。



無視しつづけようと思ったけど、
それもめんどうになった。




「うっせえなあ!」




振り向きざまに
いってやろうと思った。



かなりきつめに。



しかめっ面で。



でも、やっぱや~めた。



あたしは
もうオトナだ。



それにさあ
いちいち苛々してたらきりないしね。



そんなことより……。



変なことをぐだぐだ考えてたら
無性に書きたくなった。



手帳。



肌身離さず持ってる
それをトートバックから取り出すと、
思い浮かんだことを書きとめる。



べつに
たいしたことじゃない。
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