インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
けど、
そうするまでもなかった。
次の日、
あたしは犯人が
こっそりズボンのポケットにしまう現場を見た。
小さい封筒。
そして、
犯人も
あたしに見られたことに気づいた。
ぎょっとした
青ざめた顔。
なんて間抜けなやつ。
けど、
犯人は何食わぬ顔で
それを元に戻すと、
開き直ったようにいった。
「とうとうばれちゃったかぁ」
真犯人は
みゆきさんだった。
「ばればれでしょ」
まさか!?
そう思ったのは一瞬で、
なるほどこいつならやりかねないと次の瞬間には納得した。
「ていうかさぁ、見たよね、わたしのこと、渋谷で」
「え?あぁ…やっぱりそうだったんだ」
「わたしだってねえ、好きでそんなことしてんじゃないわよ」
「はぁ、そうですか…」
「男に捨てられたあげく、ふたりも子供押しつけられて、遊びにも行けなかった」
「なるほど」
そうするまでもなかった。
次の日、
あたしは犯人が
こっそりズボンのポケットにしまう現場を見た。
小さい封筒。
そして、
犯人も
あたしに見られたことに気づいた。
ぎょっとした
青ざめた顔。
なんて間抜けなやつ。
けど、
犯人は何食わぬ顔で
それを元に戻すと、
開き直ったようにいった。
「とうとうばれちゃったかぁ」
真犯人は
みゆきさんだった。
「ばればれでしょ」
まさか!?
そう思ったのは一瞬で、
なるほどこいつならやりかねないと次の瞬間には納得した。
「ていうかさぁ、見たよね、わたしのこと、渋谷で」
「え?あぁ…やっぱりそうだったんだ」
「わたしだってねえ、好きでそんなことしてんじゃないわよ」
「はぁ、そうですか…」
「男に捨てられたあげく、ふたりも子供押しつけられて、遊びにも行けなかった」
「なるほど」