インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
だけど、
恋愛もした~い、
みたいな!?



それはおそらく、
だれにでも一度は経験する、
悩み多きお年頃ってやつ。



それだと思った。



ところが……



「お父さんも違うみたいなんです……」



しばらく
ひかりは黙ってた。


それで執拗に迫ると、
重たい口を開くようにして、
ひかりはゆっくり
そう切り出した。



「え?なに?」



「違うんですよ」



「違う?なにが?」



「わたし、お父さんの子供じゃないかもしれないんです」



「どういうこと?」



「お母さんと、よそ男の人との間にできた子供なんだって」



「それって……」



いってる意味が
いまいちよくわからない。



「わたしのお母さん、お父さんと知り合った頃、べつに男の人と付き合ってたらしくて」



「それで?」
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