インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
最終章/第1節 愛とは分かち合うこと
翌朝、
かなり長い時間
押し問答したあと、
あたしたちは揃って
アパートを出た。
それぞれ
旅行バッグを持って。
ただし、
気分はひどく対照的。
ひとりは浮かれた顔、
もうひとりは浮かない顔で。
「てかさぁ、部活と塾はどうすんだよぉ~」
あたしは二の足を踏んだ。
「だから、それはさっきもいったように、せっかくの夏休みですから思い出作りを優先させますって」
ひかりは
行く気マンマンだ。
「そりゃあ、おたくはそれでいいかもだけど、あたしは仕事があるの」
「また~。もしものときは責任もってあたしがなんとかしますんで心配ないですよ」
「責任ったってなぁ。働いたこともない女子高生がなにいったんだってかんじなんですけど……」
とりあえずバイト先には、しばらく休むと連絡を入れた。
それでもしクビを切られるようなことになれば、また新しく探せばいい。
かなり長い時間
押し問答したあと、
あたしたちは揃って
アパートを出た。
それぞれ
旅行バッグを持って。
ただし、
気分はひどく対照的。
ひとりは浮かれた顔、
もうひとりは浮かない顔で。
「てかさぁ、部活と塾はどうすんだよぉ~」
あたしは二の足を踏んだ。
「だから、それはさっきもいったように、せっかくの夏休みですから思い出作りを優先させますって」
ひかりは
行く気マンマンだ。
「そりゃあ、おたくはそれでいいかもだけど、あたしは仕事があるの」
「また~。もしものときは責任もってあたしがなんとかしますんで心配ないですよ」
「責任ったってなぁ。働いたこともない女子高生がなにいったんだってかんじなんですけど……」
とりあえずバイト先には、しばらく休むと連絡を入れた。
それでもしクビを切られるようなことになれば、また新しく探せばいい。