インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
しばらく時間がたって、
その男のことを許してもいいという気持ちになったのかなと思った。



違ってた。



「気になるっていうか怖いです。だからいっそ電話解約しようかと思って」



「そっかぁ。じゃあさぁ、とりあえずメルアド変更して、着信拒否しとけばぁ」



「はい。でもいまは、ゆっくり旅を楽しみたい気分なんで電源切っておきますね」



そういいながら
ケータイの電源を切ると、
ひかりは
にっこり笑みをこしらえた。



「さあ、お風呂入りましょ」




お先にどうぞというので、
いわれるままに先に入って
体を洗っていると、

当然
明かりが消え、
ドアが開いて
ひかりが入ってきた。



「やっぱり一緒にいいですか?」
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