インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
いっぽうのひかり。



食器を洗い終えると、
洗濯をやる傍ら
水回りを中心に
掃除したみたい。



風呂場の浴槽も
タイルも
ピッカピカに
磨かれてた。



台所だってそう。



見違えるように
キレイ。




ピカ~ン!



そんなひかりは
疲れ知らず。



洗濯物を干すと、
畳の上に寝転がってた
あたしの体を「おつかれさまでした」とマッサージしてくれた。



「あ~極楽極楽~」



そうされてると
気持ちよくて
だんだん眠くなってくる。



「次はなにしますか?」



ありゃ。



ひかりは
まだやり足りないみたい。



あたしも
そのはずだったけど、
この調子だと
もうムリ。



う~ん、
でも、
マッサージも
してもらってることだし、

もういっちょ
頑張ってみるか……



「だよなぁ、もうひとつくらいなにか……」



「料理なんてどうですか?」

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