インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
電話を繋いだままでといわれたけど、なにを思ったのか切ってしまってたくらいだから。
とりあえず、
ひかりの指を
一本一本開くようにして、
その手から
カッターナイフをはがした。
でも、
それだけ。
それ以上は
なにもできない。
呻いてる、
苦しがってる
ひかりを目の前にしても
なにもしてやれなかった。
歯痒かった。
そして
申し訳なかった。
あたしのせいだ。
あたしがいたから。
あたしがいなかったら
こんなことにはならなかった。
全部あたしのせい。
「ごめん」
謝ってどうなるものでもないのに、そうすることしかできなかった。
いつしか
激しく降りだした雨が、
横殴りに降る雨が、
そんな不甲斐ない、
どうしようもない
あたしの頬を
何度もぶった。
とりあえず、
ひかりの指を
一本一本開くようにして、
その手から
カッターナイフをはがした。
でも、
それだけ。
それ以上は
なにもできない。
呻いてる、
苦しがってる
ひかりを目の前にしても
なにもしてやれなかった。
歯痒かった。
そして
申し訳なかった。
あたしのせいだ。
あたしがいたから。
あたしがいなかったら
こんなことにはならなかった。
全部あたしのせい。
「ごめん」
謝ってどうなるものでもないのに、そうすることしかできなかった。
いつしか
激しく降りだした雨が、
横殴りに降る雨が、
そんな不甲斐ない、
どうしようもない
あたしの頬を
何度もぶった。