インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
そんななか
ミニーマウスが
ゆっくり近づいてきた。



え?



あたし?



「いや、うれしいんだけどさ、いまはいいから……」



そういっても
聞こえてないみたい。



頼みもしないのに、
いろんなポーズを取って
おどけてみせる
ミニーマウス。



「あっ、そう。そこまでサービスしてくれるんなら、あたしも遠慮もしないよ」



大、
大、
大好きな
ディズニーランド!



ここに来たからには
1分1秒たりとも
ぼっとしらんない。


そんなことしてたら
もったいないっしょ!



フルに楽しまなきゃ
損だよね~




ジャンケンしたり
あっち向いてホイしたり
ダンスしたり、

ミニーをひとり占め~
みたいな。



だけど、
そうやってるとき、
ふと気になることがあった。



この動き、
この仕草、
そして
この雰囲気、

どこかで
たしかに
見たこと
感じたことがある。
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