私だけの金髪王子様は二重人格
また、おもしれぇ反応。
「なぁ、分かったか?
無防備だと、こういうことになんだよ!」
「ごめん。でも、なんで怒ってるの?」
えっ?
俺怒ってたか??
しょうがねぇじゃん!
お前が襲われてるとことか、死んでも見たく
ねぇって思っちまってんだから。
感情に出やすいのも、俺の悪い癖だ。
「わりっ。別に怒ってねぇから
食堂行こうぜ」
そういって俺は、桜井夢虹を離しベット
から立とうとした時――・・・・・・。
「ちょっと待って!!」
ぐいっ!!
は??
桜井夢虹が、叫びながら俺の腕を引っ張っ
た。
さっきまでの体勢の逆の形になった。
横になった俺の上に、桜井夢虹がまたがっ
ている。
「きゃぁー!!ごめんなさい~」
そういって暴れだす。
あの、俺の上で暴れんのはやめねぇ??
い、いてぇ。