私だけの金髪王子様は二重人格
「あれ?どうしたの?」
今頃気づいたのかよ。
おせぇし。
「べ、別になんでもねぇから。
ってかなんで俺を呼び止めたんだよ!」
恥ずかしいのか桜井夢虹はなかなか話そ
うとしない。
でも、出来れば早くしてほしい。
さすがに、こんな肌があたってる状況で性
欲抑えんのむずい。
「あ、あのさ・・・・・・なんで私にキスなん
てしたの?」
勇気を出してあいつがしてきた質問は、そ
んな率直なもの。
なんでって言われてもなぁ。
なんか体も動いたし、したいなぁって思っち
まったんだよな。
だから・・・・・・。
「そんなん・・・・・・なんとなく、じゃね?」
としか理由が思いつかなかった。
それが、桜井夢虹を傷つけてるなんて思っ
てなかった。
「そっかぁ・・・・・・誰でもよかったってこと
だよね??誰でも・・・・・・」
そういって黙った。