私だけの金髪王子様は二重人格
そいつは、合格者が書いてある紙の前で大
声で叫んでいた。
最初は、馬鹿なやつ・・・・・・そう思っ
てただけだったのにその子を見ているうちに
声をかけたくなって、わざとぶつかった。
俺を見ると普通の女子は、騒ぐ。
でもこいつは、俺を見ても騒がない。てか、
俺を知らなかった・・・・・・。
俺に『男の子ですか?』とか聞いてきたとき
は、マジ笑いが止まんなかった。
一瞬、『す』っていった時にはまた告られる
かと思ったけどな。
本当面白いやつだった。でも、女子もが邪魔
してきてしゃべれなくなった。
最悪だった・・・・・・。
―入学式で会えるかな―
“あいたい”な・・・・・・。
俺にとって初めての感情だった。