私だけの金髪王子様は二重人格

状況には納得いかないけど、この質問だけ
は聞きたかったから。


あっ!
良く考えたら、同室だからか!



確かにどちらにもなんの思いがなかったと
しても良い気分ではないか。


なんて一人で私は納得していた。



「それは・・・言えない・・・・・・」



言えない??

なんでかな??


恥ずいことかな??


女の子はとても歪んだ表情だった。


なにか思いつめているような―・・・・・・。



「・・・・・・」


そして沈黙が続いた。


とても気まずい。



「じゃ、こっちから聞いていい?」


話をふってきたのはあちらだった。


コクリ。私は頷くだけだった。



「唐突に聞くから。
二人の関係ってなんなの??」


なんなの?って言われても・・・・・・。


私には関係が分からない。

だから、なかなか答えることができない。


言えるのは・・・・・・


「あの、ただの同室ってだけじゃないかも」

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