私だけの金髪王子様は二重人格
桜井の返事は・・・・・・
「えっ!?わ・・分かった・・・」
うわっ!つまんねぇ・・・。
桜井は、係り決めに進めていく。
俺が落ち込んでるってことには気づかない。
「まず、劇の内容を決めます!
案はありますか?」
スッ。一人の女子が手を挙げる。
あっ!俺を見てなかった女子だ。
「はい、安藤(あんどう)さん!」
安藤って言うんだな。
やっぱ、委員長になったんなら覚えなきゃ
だよな。
だりーー。
「私は、“記憶喪失”を題材にして、A組
だけのオリジナルの内容にしたらいいと思
います」
安藤はそれだけ言って席に座った。
き、記憶喪失・・・?
なんで、そんなもんを題材にするんだ?
俺は、気持ちを抑えられなくなった。
「な、なんで記憶喪失を題材に?」
で、こんなことを聞いてしまった。
「どうしたの?」