私だけの金髪王子様は二重人格
悪いついでとか意味わかんねぇ。
本当にめんどいな。
断ってもいいんじゃねぇ?
俺はそう思っていたが・・・・・・
「わかりました!放課後残って手伝いますっ
!」
桜井はそう叫ぶ。
なんで?
こちらをチラチラ見てきているし。
目が合いそうになると、逸らす。
なんとなくだが、俺と部屋で二人っきりって
のが気まずいんだろうな。
しかも、微妙に嫌そう。
顔には、“めんどかったらあなたはいいよ”
って書いてある気もする。
イラってくる。
「俺もいいですよ」
なんて、心に思ってないことを俺は言う。
案の定、桜井はガッカリしている。
いや、ふざけんなよ?
――――――――――――――――――
――――放課後になった。
俺は
超不機嫌だ。