私だけの金髪王子様は二重人格
「相楽様は、何組ですか?」
なんだこいつら、めんどくせぇな。どうせ同室
になりたいんだろ?
「A組だけど・・・・・・なんで?」
知ってるけど一応聞くか。
「そ、それはもちろん」
「もちろん相楽様と同室になるためですわ。
で、A組ですか?やりましたわ。同じクラスっ
ですわ相楽様!」
「・・・・・・へぇーそうなんだ・・・」
俺には、ひそかにファンクラブがあるらしい。
今お嬢様しゃべりで急に話してきたのが、フ
ァンクラブ会長の“姫野あやめ”(ひめのあや
め)だ。
マジスト-カ―みたいなやつだった。同じ中
学校だったんだよな。
「出席番号は何番ですの?」
うぜぇ・・・・・・。しつこいんだっつーの!
ちょっとからかってやるかな。
「相楽様教えキャッ!!」